ガリーとあたし。

「あらやだホントだ、ちょー何この子ったらいきなりませちゃってー!」


「いや別にませてないけど……」


「何! どうしたの、彼女?」


「違うよ、クラスの友達のシバさん」


「えっと、はじめまして……」


テンションの高さにちょっとついていけてないあたし。対して、冷静なガリー。


「なに、シバちゃんってーの? かわいー!」


「あ、どうも……」


や、本名じゃないんですけどね。


「あらあらあら、まぁウチの子と仲良くしていただいてまぁどうもー」


「いえ、こちらこそお世話になっていまして……」


お姉さんに話し掛けられたと思ったらお母さんに話し掛けられ、あたしはなんとも言えない苦笑いで応対。