ガリーって実はすごいいいところのお坊ちゃんなんじゃないかなぁ、とか思っていたけど、考えてみたらこんな中途半端な田舎にそんな人がいるわけない。
それでも待っていたのは小奇麗な感じの一軒家で、「あ、それっぽい」って感じ。
うん、ガリーんちっぽい。
「ねぇねぇ、犬は? いないの?」
「いないけど?」
「えぇー、なんかいそうな雰囲気なのに。白くてもふもふってしたのがいそうなのに」
「なんでそんな具体的なの」
ガリーがくすくすと笑いながら、玄関を開ける。
「ただいまー」
「あらおかえりー」
出迎えてくれたのは、多分ガリーのお姉さん?だった。
すらっと背が高くて、綺麗、よりはかっこいい、が似合いそうだなぁ、とか思う。
いいなぁ、背高いの。



