ガリーとあたし。

うーん、男の子の家……かぁ。

ちょっとためらってしまう。

昔はね、そりゃほいほい行ってたけど、やっぱりもう年頃だし、ちょっと遠慮すべきな気がする。

でもあたしはそういう、中学に上がったから男女がどうのみたいなのはなんだかなーと思っている人なので、そういう周りの目を気にしないでいたい。

そういうのに振り回されてるのはなんかもったいない気がするから。

けど、やっぱり気になってしまうものは気になってしまうわけで。

弱いなぁ、あたし。


うーん。


「お、マメ子もくるか?」


と、悩むあたしに対して、軽い青山君。


「あ、シバさんくる? いいよ、きなよ」


と、更に追いうちガリー。

……二人ともなんだかさらっと言うから、悩んでる方がなんか変な感じがする。


「あ、じゃあ、行こう、かな」
 


そんなわけで二人の言葉を助け舟に、一路ガリー宅へ。