ガリーとあたし。

二人に見送られ外に出ると、まだ夕日は出ていた。


「ずいぶん日が伸びたよね」


自転車を出しながら、ガリーが同じことを考えていたらしく、そんなことを言った。


「もう夏だもんね」


あたしも自分の自転車にまたがり、頷く。


ゆっくりと漕ぎ出しながら、あたしとガリーはぽつりぽつりと会話をする。


「今日はありがとね、色々教えてくれて。すごいわかりやすかったよ」


「そう? ならよかった。アオにはよく教えるんだけど、他の人には特に教えたことなかったら、実はちょっと不安だったんだよね」


あ、そうなんだ。面白いな。