ガリーとあたし。

玄関まで降りていくと、居間の方から「あら、お帰り？」との声。

振り向くと、ガリーのお姉さんだった。


「ちゃんと送ってやんなさいよ、女の子なんだから」


変にニヤニヤとしながら言うお姉さんに、ガリーは「分かってるって」と答える。


「変なことすんじゃないぞー」


そのお姉さんの隣に立って、青山君もまたニヤニヤしながら言う。

な、何よ変なことって。


「って、青山君帰らないの？」


「あぁ、ウチ近いし。腹減ったし」


「まーたアンタはそーやってウチのご飯食べる気なの」


呆れたように腕組しながらお姉さんが言う。

いつものことなのかな。