ガリーとあたし。

「ちょー、そんなこと言うなよ」


「とりあえず人に聞く前にまず自分でやってみなって」


「ちぇー……」


スネながらも数学の教科書を開く青山君。


「ムリ!」


ほんとに五秒で諦めたよこの人。


「本当にお前は仕方ないな……」


諦めたようにため息をつきながら、ガリーは鞄の中から何やら手帳のようなものを取り出して開いた。

えーと、とつぶやきながらそれを眺める。

多分、ガリーなりに範囲をまとめてあるんだ。マメだなぁこの人。