玄関の前で海が待っていた。


「うみぃ〜っ!!どぅしよっ!わたしぜんぜん眠れなかったよ!!」



「葵がんばってたんだから
ぜってぇ大丈夫だって。俺が言うんだから間違いねぇよ。」



「なんの根拠〜っ!その自信わけてほしぃよぉ。」



「ほらっ!さっさと行くぞ。」



わたしの頭をくしゃっと撫でて先を急ぐ海。

朝日が眩しくて目を細めながら
わたしはふうっと白い息をはいて
海の後ろ姿を追い掛けた。





今日は受験の合格発表。

わたしの人生の分かれ道だ。