「海が..海の気持ちがわかんないよっ!」


もう涙は堪えきれなかった。
ぐちゃぐちゃになりながらも

言いたいことを言おう、
そう思った。



「海にわたしの気持ちがわかる?!海はいつも勝手だよっ!最初だっていきなりキスして、好きにさせて気持ち繋がったと思ったら、ごめん?!別れようってなに??海はわたしの気持ちなんて無視じゃないっ!」



久しぶりにみた海に
心ときめいて


すごくすごく会いたかった海だから

目の前にいる現実が嬉しくて仕方ないはずなのに


だけど



とても寂しかった。




「海に.....いきなり別れを告げられて、わたしがどんなに辛かったか海にはわかる?」



精一杯気持ちをぶつける。


ポロポロと溢れて止まらない涙を腕で拭いながら


じっと海に視線を向けた。