「海っ!!..海、痛いよっ」



教室をでた海は

一言も口を開かないまま
わたしをひっぱる。



連れていかれる手首にギリッと
力強く握られた痛みがはしる。





ガラッ



勢いよく試聴覚室の扉を開けたかと思うと

ぴしゃんっと扉を閉めた。



「ちょっと海っ!..」


なんか海
怖いよ。

海はわたしを試聴覚室の窓際へと追いやると


わたしの両手を掴んだ。



「海やだっ.....っ!....んっ」

わたしは抵抗する間もなく

唇を奪われる。



「っや.....ぁ....///」

それは
ただ激しく一方的で力強かった。