！！


次の瞬間

突然手首をぐいっと引っ張られて
たっちゃんの腕の中をすり抜けた。



ぐいぐいと
ひっぱられながら教室を勢いよく飛び出す。



え？....海？//



わたしの手をとって
先を行くのは海だった。



「あのっ海...なんで..」



わたしの声が届かないかのように
海はスタスタと早足で歩く。







その時
残された教室では、たっちゃんが


「ったく、手がかかる。」



ひとりボソッとつぶやいていたなんて

わたしは知るわけもない。