今日は12月24日。
クリスマスイヴ。



そして来週には
わたしの17回目の誕生日がやってくる。





ガラッ

教室の扉をあけると


「おっはよーっ葵!」



しーちゃんが
さわやかな挨拶でむかえてくれた。



「しーちゃん。おは..ぎゃぁっ!!」



教室に入ろうとした時いきなり
後からたっちゃんがしがみついてきた。



腰に腕を回して覗きこむ顔の距離が近い。


「葵チャン、おはよ。」


「おっおは..おは..おはょ//」



「あれ?まさか俺のこと意識しちゃってる?」



「えっ//しっしてないっ!!」


「んな、ハッキリ否定しなくても。」


「あっごめっっ...っ!!」


そういいかけた口をたっちゃんの大きな手で塞がれた。


「謝られるのは余計虚しい。」


ごめんたっちゃん。

意識..なんて..
できないよ。

わたしが意識してしまうのは海だけなんだ。