「はぁ...まったく。写真、大事なんでしょ?」


そういってため息をついた茉巳ちゃんは
丁寧に写真を拾ってくれた。



「わたしに負けないって言ってたのに。そんな情けない葵先輩のためにわたし五十嵐先輩をあきらめたんじゃないですから!」



茉巳ちゃん...
最近弱ってるわたしに


あの茉巳ちゃんが優しくしてくれるから

余計に涙が止まらなかった。



「立ちなよ。..ほら。」



そういって目の前に差し出された手に



ぶわっとさらに涙が溢れる。


「まっマミちゃ.....っう...っひく...っえ...」



わたしは思わず茉巳ちゃんに抱き着く。



「ちょっ////なにすんですかっ!///////はっはなしなさいよっ!!」


「..あっあっありが..と。」