粉々になって
目の前に落ちている写真をみつめる瞳から


パタパタとこぼれる涙をいつまでも止められなかった。



両手の拳をぎゅっと握り
くやしさを抑える。



すると、



霞んだ視線の先で
破かれた写真が拾われた。



ぼーっとした意識の中わたしは
俯いたまま黙っていると



「アンタ。ださい。」



そんな声が頭の上で聞こえたと同時に目の前で誰かがしゃがんだ。



「強気のアンタはどこいったのよ?」


顔を上げるとそこには茉巳ちゃんがいたんだ。