その場に座り込んで顔をあげられないわたしを


笑いながら女の子たちはトイレからでていく。



ぱたっっ


目の前に虚しく散らばる写真をみて
涙が落ちる。



ちぎれた写真の端で笑う
わたしの顔。

海の笑顔。
目にたまった涙で前が霞んでよく見えなかった。


くやしくてくやしくて
わたしたちは何がいけないの?
ただ海を幼い頃から知っていて

それが恋愛にかわって、

わたしたちが平凡に毎日笑って過ごしていた日々はどこ?
海が芸能人になったらとたんに
世間は面白がって噂を広めて。


学校はまるでわたしたちが、
わたしが
悪者かのように皆が冷たい視線をおくる。



どうしてわたしたちを
放っといてくれないの....