「アンタが付きまとってると迷惑だっつぅの!ただのファンのひとりのくせに。」


なにを..
この人たちはわたしと海の何を知っているの?


みんな..

みんな....



「知ったようなこと言わないでよっ!!」

溢れ出そうな涙を我慢して
叫んだ。



「うざっ。調子にのんなマジで!」


そういわれると

ドンっと体を突き飛ばされ
その場に尻餅をついた。



そんなわたしの目の前で


ビリビリっと写真が破かれる。


「やめ...て...」


涙が一気に溢れ出すと


頭の上から
パラパラと粉々になった跡形もない写真が散る。



「なん....で....」