って事で、


「涼君の携帯チェック!!!」


そう言うのと同時に、私は机の上の涼の携帯電話を取り上げた。



私が開けようとすると、



「マジ、ふざけるなよ!!」



なんて怒鳴りだす涼。


「何でそんなに怒るのよ。やましい事でもあるの?」


そう言う私に



「プライベートな部分だろ、携帯は」



そう言っていとも簡単につかまる私。


でも、そう簡単には折れないのがSのサガ。


取られないように必死に丸くなって、携帯電話を抱え込んだ。


そんな私の上に乗っかり、背中から抱きしめてくる涼。


そして首筋にキスの嵐。






ずるい!!!






私の弱点を知り尽くしている…




力が入らなくなった私の手から、するりと涼の手に渡る携帯電話。



「はい、俺の勝ち」


そう言いながらロックをかけていた涼。


そんなに見られたくないの?!

私はふてくされた顔で、涼の背中を叩いた。