気が付いたら、家の近くの道を涼におぶられていた。 「……あれっ?」 顔を上げた私に 「やっと起きましたか?」 と半ば呆れ顔の涼。 私は、すぐに涼の背中から降りると少しフラフラしている事に気が付いた。 「ごめん…」 珍しくおとなしい私に、涼は 「珍しいじゃないですか、おしとやかな梓さん」 なんて言いながら手を繋いできた。 風が心地良くて、私は涼を引っ張り近くの公園に向かった。 空には丸いお月様が一つ、私達を見守って居るように見えた。