お人形さんの様な滑らかな白い肌に、大きな目がウルウルと私を見つめていた。
確かに、可愛いわね。
完全にしらふの私は、つい観察してしまう。
すると、もう少し体を近づけて来た静は思いがけない事を聞いてきた。
「如月チーフは、桜木先輩と付き合ってるんですか?」
後少しの所で、ビールを吹き出してしまう所だった。
そんな質問をサラッとするのは卑怯よ!
しかも、酔っ払ってるのを良い事に。
「な…何言ってる…」
私が反論する前に質問をかぶせてくる。
「彼氏は…居るんですか?」
な…何なのこの子は……
ズカズカと人の領域に入って来て、質問攻めですか?
静は酔っ払っているせいか、半分涙目になりながら私に迫ってきた。
もはや、私の体はソファーの端っこまで来てしまい、半分位静が私に乗って来ている。

