お嬢様のボーイ


「まだ話があるんです」

すでに泣きそうな彼女を俺は引き止めてしまった。

「今日、ここに本田が来れなかったのは、具合が悪かったからなんです」

俺は嘘を吐いた。

彼女の表情も少しだけ曇りが薄くなってきたように思えた。

「それで、本田に頼まれてここに来たんです...だから..」

「そうだったんですか、私、もう、すみません」