ゆっくりと陽の顔が近付いてくのがわかる。


私は反射的に




「嫌っ!」




陽の体を思いっきり押しとばしてしまった。




「えっと、そのこれは…。ご、ごめん」




自分のやったことに対してすぐ後悔する私。


だからと言ってそのままキスされるのもどうかと思ったけど


拒否するにもやり方っていうものがある。



陽は少し驚いた顔をしたけどすぐ元の顔に戻って




「気にしてない…」




とだけ言って部屋から出て行ってしまった。