仕事が終わり、学校を出ようと鞄を持った時、一本の電話が鳴った。


「はい。城野木学園でございます。」


『もしもし、〇〇警察署の少年課担当の山城と言いますが、大山隆治は、そちらの生徒さんでしょうか?』


「はい、大山はうちの生徒ですけど、何か?」


嫌な予感がする。


受話器を持つ手が震え出す。


話しを聞いて、職員室を飛び出した。