「あっ…あの大山君?離してくれないかなぁ?」


「わりっ。」


慌てて直ちゃんの体を離した。


「大山君、有難うね。私、先生だから、あなたの気持ちには答えられない。
でも、これだけは
信じて?
私は、絶対あなたを裏切らないから。
最後まで、信じるから。」


流れる涙を拭きながら、キッチンに行った。


「お腹空かない?
ご飯にしよ?」


久しぶりに食べる、手作りのハンバーグは、格別美味くて…
こんな味に、俺は餓えていたんだ……。