「専門教科は、数学です。
大山先生、席はあちらです。」


「はい。」


ゆっくり近付いていく。


「りゅ…じ…。」


目に、大粒の涙浮かべてるし。


変わってねぇな。


やっぱ、泣き虫だ。

「岡本先生。今日から、この学校でお世話になります、大山です。」


「よろ…しく…。
大山…先生…。」


ボロボロ零す涙に、教師全員が、目を見開いていた。


「夢…叶えた。
直に…逢う為に。」