そして、遂に明けた謹慎。


久しぶりに制服に袖を通す。


俺は、遠足に行く子供みたいに、気分がはしゃいでいた。


鞄を持って、通い慣れた道を歩く。


「チィーッス!隆ちゃん。」


その声と共に、後ろから背中をバシンと叩かれた。


「…ってぇなあ!
ぶっ飛ばすぞ!」


声の主の賢太を睨みつけた。


「やんっ、怖い隆ちゃん。」


「…殺すぞ、テメェ。」


「元気そうで良かったよ。
やっぱ、久しぶりの恋人の再会に浮かれてんのかな?ん?」

「ちげぇよ。」