「車ないしなぁ。」

「そうだ!今から車取ってくればいいよ。」


「じゃあ行くか。」

「いいよ。隆治は、その寝癖直してて?」


「寝癖?」


頭に手をやると、確かに後ろが爆発してた。


「じゃあ後でね?」

「気ぃ付けて行けよ?
知らない人に付いて行くなよ?」



バシッ



「いたっ。」


俺の腕を思いっきし叩いて膨れっ面になった。


「またバカにするぅ。子供じゃないもん。」


「アハハ…マヂ笑えるし。行ってらぁ~」

「行ってきます!」


バタンッ!



こん時、俺は知らなかったんだ…。


一人で行かせた事を後悔するなんて…。