「どうなさいました?岡本先生。」


フリーズした私を、校長先生が心配そうに見た。


「あ、いえ…。
本人に、事情を聞かないと……。
あの…失礼します。」


「あ、岡本先生?」

教頭先生の呼び止めも耳に入らず、職員室を飛び出していた。


隆治…何で?


どうして、そんな事したの…?


廊下にチラホラいる生徒にぶつかりながら、3‐Bに急いだ。