「何で?好き合ってる恋人同士なら、普通の行為じゃね?」

俺は、わざとに意地悪な事を言ってやった。


「ほら、早く。」


「もぅ~~。」


チュッ。


一瞬だけ触れた。


「直…キスってそうじゃないだろ?
キスって…こうすんだよ…。」


直の後頭部に手を廻して、深いキスをした。


「直…愛してる…。」


「私も……。」


俺達は、幸せに包まれていた。


教師と生徒で有る前に、男と女……。


それ以外…何も無かった…。