もし何か言われたらこう言おう…とか

いざとなったらこうしよう…とか

言い訳やら逃げ方やら考えていると、ふと見えた黒い影。


ゆっくりとした足取りで、それでいてしっかりとこちらに向かっている。

それは段々と大きくなって。



「あの、…」

控えめな声に目を向ける。

「おっ、来た来た~
ごめんな、呼び出したりなんかしてー
来てくれてサンキューな!!」


凛ちゃんに、乃愛ちゃん…で合ってるよな?

と、名前の確認。

そう、もしかしたら龍がキレちゃうかも!?なことってのは、凛ちゃん達を呼んだことだったのだ―――。