『あ、あのっ!』 声をかけていた。 『…え?』 もちろん「あの人」は驚いてた。 ただ、近くで見ると、いつも見てるより背も高くて、綺麗な顔立ちで… 声をかけたのは私なのに、どうしようもなく恥ずかしくなってきてしまった。 『―///あのっ!寒いと思うんで、これ使ってくださいっ!』 そう言って、ふわふわの羊のケースに入ったホッカイロを渡す事が… 精一杯だった…。