あたしは気付くと、翼と共に壇上へと登っていた。 マイクの前に立つ翼の隣りに並んだ。 「只今、紹介に上がりました、横山翼で御座います。」 その翼を見て、あたしは…すべてを奪われて様に見とれて居た。 しっかりとした態度と丁寧な口調で、淡々と挨拶する翼に…釘付けになった。 翼…。 やっぱり、あなたは社長の孫だよ! 立派な翼の挨拶をあたしは隣りから見守った。