そして、おばあちゃんが看護婦さんにもうろうとする意識の中であたしに伝えるように言った言葉があるらしい。 仏壇の引き出し。 それが最後の言葉だったらしい。 その仏壇はおじいちゃんのもので、いつもお菓子が供えてあった。 あたしは、全速力でおばあちゃんの家に戻った。