次の日仕事に行くと、受付前で南に話しかけられた。 「社長! ダブルでおめでとうございます! それと、ありがとうございます。」 「あぁ、ありがとう。 でも南にお礼言われるような覚えはないんだが。」 「いいえ! 心の事、大切にしてあげて下さいね。 あの子社長がいないとダメなんで。」 俺は、ふ…とにんまり笑った。 「そんな事知ってる。 当たり前だろーが。」 南はキョトン、とした顔をしたが、すぐに安心したような呆れたような顔で笑った。