『…本当、分かんないです。
工藤さん、あたし協力します!
だから、頑張ってください。』


工藤さんの少し呆気に取られたような顔にあたしは力いっぱい伝えた。


「…ありがとう。」


…工藤さんの彼が手離したくなくなるのが分かる。
可愛いくて笑顔が凄く優しくて癒されるの。
幸せになって欲しいな。


その後、秋元さんが社長室で待っていて、なんとかメールは削除したらしい。


あたしは慌てて仕事に戻ったから、秋元さんと工藤さんがその後どんな会話をしたかは知らないけど、工藤さんが子供が生まれるまで仕事を続けたいと言っていたと秋元さんが教えてくれた。