すると、秋元さんがよろけたかと思うと、優華さんは秋元さんに抱き着いていた。


ドキッと嫌な感じに胸が鳴る。


「…悪い。
優華…ごめん、ごめんな。」


普通じゃない二人の雰囲気に耐えられなくて思わずあたしはその場から逃げた。


秋元さんもいつもみたいにそっけない感じじゃなくて、なんだか苦しそうな声だった。


幼なじみがあんな風にケンカする?
切な気に会話する?
男女の友達は二人の時ああいう感じなの?
二人の距離感の普通が分からない…
恋人と友情の距離の違いがあたしには分からないよ…


秋元さん―――――…