社長と恋

社内を探しに行く事にして、まず社長室に向かった。
綺麗な扉の隙間から声が聞こえて来る。


「……だ。」
「…じゃあ………の？」
「…………だろうが！」


秋元さんと………誰？


こっそり隙間から覗いてみると、秋元さんの後ろ姿が見えた。
その奥に優華さんの少し怒った顔が見えた。


優華さん………


たちまち不安になって、会話を聞こうとあたしは聞き耳を立てた。


「…どうして？！
会社で働いてもいいって言ったよね？」


「俺は別にいいなんて言ってねぇよ。
お前が勝手に解釈したんだろうが。」