正反対恋愛【完結】

「テメェ、佐奈の気持ち考えた事あんのかよ……?佐奈は……お前の事が……」


「……銀!もういいよ!」


翔太君に今にも手を出しそうな銀を制止する。


「何で止めるんだよ!こいつは、佐奈の気持ちを……!」


「銀、あたし大丈夫だよ。あたしが好きなのは翔太君じゃないから!!」


あたしが好きなのは銀だから。


化学室での誤解を解きたかった。


あたしが好きなのは翔太君じゃない。


銀なの。


「……は?」


あたしの言葉に銀は信じられないという表情を浮かべた。