正反対恋愛【完結】

「もしかして……あたしのせい……?」


「何で佐奈のせいになるんだよ。本当にただのくだらない喧嘩だから。よくあることだし気にすんな」


「でも……」


銀がここまでするということは、何か原因があるはずだ。


「佐奈はとりあえずここから離れた方がいい。これ見つかったら停学かもしれないし」


「でも銀だって……」


「大丈夫。俺は後悔してないから」


銀はあたしの背中をポンっと押し、早くこの場所から立ち去るようにと指示を送る。