「ねぇ、受け取ってよ?」


「今日はホワイトデーだろ?男から女にバレンタインのお返しする日。分かってる?」


「だって銀、バレンタインの時チョコ受け取ってくれなかったじゃん!」


「俺は、心に決めた奴からしか受け取らないの」


女の子達が手に持ったチョコを銀に渡そうとしても、銀はうまくはぐらかして女の子からチョコを受け取ろうとはしなかった。


「あ!そうだ。今、友チョコってあるじゃん!友達同士で交換すればよくね?」


「……ちょっと!銀!!待ってよ!」


しつこく食い下がる女の子達から逃げるように、銀はあたしのいる教室に飛び込んできた。