「銀……ありがとう」


「別に」


そう素っ気なく言う銀の表情はどこか冴えない気がして。


それどころかあたしの姿をジロジロ見て、ハァと大きな溜め息を吐いた。


「……変かな?」


折角イメチェンしたのに、銀はあまりお気に召さなかったようだ。


この化粧がダメだった?


それともこの巻髪?


今までの努力が全て無駄になってしまう。


あたしは銀の反応にガックリと肩を落とした。