「なぁ佐奈、何でこの公園にきたの?」


公園のベンチに移動した後、銀は不思議そうにあたしの顔を覗き込んだ。


「あのね……実は……」


幼稚園時代、しーちゃんという捨て猫を拾ったこと。


そして今日、昔の写真を見てその出来事を思い出したこと。



「やっぱり佐奈だったんだ」


全てを話し終えると、銀はあまり驚きもせず嬉しそうに微笑んだ。