すると、木の下に誰か先客がいることに気が付いた。 こんな時間、こんな場所に誰が……? とっさに身構えると、気配に気付いたのかその人物はゆっくりと振り返った。 「佐奈……?」 「銀……?」 そこにいたのは、制服姿の銀だった。