「つーか、これ食べていい?屋上いかない?」
「あ……うん」
突然の提案に頷くと、男の子はあたしの手を取り教室から出た。
「佐奈、あたし先帰るね?」
何故かニヤニヤと笑い、嬉しそうに手を振る真理子は教室から出るなりあたしに背を向け歩き出した。
「行くか?」
え……?って……何で………
こうなるの?
冴えない頭をフル回転させてみるものの、この状況を全く理解できない。
結局拒否するわけにもいかずあたしは男の子に手を引かれ屋上に向かった。
男の子と手を繋いだことなんて一度もない。
だからかな?
男の子の温かい手の平が妙に心地よくて。
ずっとその手を離したくない。
一瞬だけ。
ほんの一瞬だけ。
確かにあたしはそう感じたんだ。
「あ……うん」
突然の提案に頷くと、男の子はあたしの手を取り教室から出た。
「佐奈、あたし先帰るね?」
何故かニヤニヤと笑い、嬉しそうに手を振る真理子は教室から出るなりあたしに背を向け歩き出した。
「行くか?」
え……?って……何で………
こうなるの?
冴えない頭をフル回転させてみるものの、この状況を全く理解できない。
結局拒否するわけにもいかずあたしは男の子に手を引かれ屋上に向かった。
男の子と手を繋いだことなんて一度もない。
だからかな?
男の子の温かい手の平が妙に心地よくて。
ずっとその手を離したくない。
一瞬だけ。
ほんの一瞬だけ。
確かにあたしはそう感じたんだ。