正反対恋愛【完結】

「足って……走ってる時に痛めたの?保健室行く?」


「うん……でも、ちょっとここで休むね」


ゴール付近でうずくまっていては周りの選手の邪魔になる。


けれど今すぐ保健室に駆け込むことも、真理子の肩を借りて歩くことも不可能だった。


額には薄らと冷汗が浮かび俯いていると、背後からバタバタと誰かの足音が近付いてきた。


「佐奈!どうした?!足痛いのか?」


「銀……」


「転んでないけど、なんか様子おかしいから助けにきた」


『転んだら俺が助けにいくって』


その言葉、覚えていてくれたんだね。



銀、ありがとう。