正反対恋愛【完結】

《パンッ―――!》


「佐奈いくよ!せーの!」 


乾いた音と同時に真理子の掛け声で走りだす。


「いち、に……いち、に……」


互いに声を出しあい懸命に走る。 


「……―――っ!」


でも、右足は地面につくたびに悲鳴を上げる。 


電流が流れているかのような痛みに思わず表情が歪む。 



「佐奈、後少しだよ!」


痛む右足を庇い左足に重点を置けば、真理子に余計な普段をかけてしまう。 


あたしは唇をぐっと噛み締めゴールを見据えた。