正反対恋愛【完結】

それからファーストフード店を出ると、あたし達はブラブラと行く当てもなく歩きまわった。


「てかさ、こないだ古典の鈴木のヅラがづれててさ」


「あははは!あたしも見た!強風の時とか飛ばされそうになってるもんね」


「佐奈も知ってたんだ?あいつがヅラだって」


「皆知ってるよ~!バレバレだもん!!」


銀と一緒にいると楽しい。


何気ない会話をしているだけなのに、楽しくて仕方ない。


あたしは銀の隣にいられることにこの上ない幸せを感じていた。