正反対恋愛【完結】

「つーかさ、佐奈ずっと俺のこと避けてただろ?」


「え……?そんなことない……けど?」


やっぱりバレてたんだ。


でもそれは避けてたんじゃなくて、避けないといけない理由があったんだよ。


その理由はまだ言えないけど……。


学校を出て近くのファーストフード店に入ると、銀は席に座るなりあたしをジッと見つめた。


「いや明らかに避けてた。話しかけようとしても、こっちくんな的なオーラ出しまくってたし」


「そんなことないよ!ただ……」


「ただ、何?」


……ただ銀に好きな子がいるって知って苦しかったの。


辛かったの。


自分の気持ちが報われないと知って悲しかったんだ。