正反対恋愛【完結】

「真理子、制限時間あるし先いっていいよ?あたし間に合わなそうだし……」


「いいよ。付き合うって」


「ダーメ!先いって?真理子早いし!一番狙ってね!!」


「……分かった。佐奈も頑張ってね?」


渋々頷くと、真理子はぐんぐんとスピードを上げ前方を走っていた生徒達を追い抜いていった。


やっぱり、足が速いと得だよなぁ。


運動できる女の子ってカッコいい。


「あたしも……頑張ろ……」


何とか自分に気合を入れ、制限時間内に走り切ろうと足を速める。