「ハァ……よかった」


学校を出てしばらく歩くと、同じ学校の生徒達の姿が見えなくなった。


ここまでくれば大丈夫だよね。


ホッと安心して銀にペコリと頭を下げる。


「銀、ごめんね?引っ張っちゃって」


「別にいいけど、ここどこだか分かってる?」


「へ?」


銀の袖をパッと離し、辺りを見渡すとそこは見知らぬ住宅街だった。


ってここは……


「……どこだろうね?」


「ったく。つーか、喉乾いたから、どっかで休憩しよう」



銀は一度ハァっと溜め息を吐いた後、近くにあるという公園にあたしを案内した。