たどり着いた先は、新宿区にあるミーヤのマンション。
駅から徒歩２０分ほどの高層マンション街だった。


ピンポーン

フクちゃんがミーヤのマンションのインターフォンを鳴らす。

誰も出ない。


「ねえ、ここ、ミーヤ一人で住んでるの？」
「ああ」

ミーヤって、お嬢様？
こんな高層マンションに住んでるって、お嬢様だよね…きっと。


わたしはミーヤが住んでいるというマンションを見上げた。

首が痛くなりそう。
ダンサーだけのお給料じゃ、こんなマンションの家賃払えないよね。


「ミーヤ、まだ帰ってきてねーじゃん」
「うん」

「ちょっと待ってよっか」
「うん」