「おいお前ェ、何ボケッとしちゃってんのォ?」



金色の髪の男が、目の前に立ち塞がるのを、紫苑は虚ろな瞳で見つめていた。



連れだろうか、橙に染め抜いた髪と、首筋に大きな刺青を持つ男が笑う。



「なぁにぃ?ラリっちゃってんのォ?気持ちよさそーにポケーッとしてんじゃんねぇ?このまま死んだら幸せだよねぇ、僕ゥ」



……汚い。近寄るなゲスが。


俺の存在だって知らないような底辺の殺人鬼共が。


「………ろ」


「…ぁあ?なんか今喋ったよォ?」


「ヒャハ!何か喋ったけどどっちみち今から死ぬんだし良くねェ?」



ラリってんのはお前らだよな、このヤク中。



「………えろ」



「はぁ??よく聞こえねぇんだけどォー」


「……………」
もう一度言ってやろう。



「消えろって言ってるんだよ。3秒以内に消えろ。そうしたら命は助けてやる」